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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.07.08

6月16日付で小田原市社会福祉協議会の会長に就任した
木村 秀昭さん
小田原市飯田岡在住 82歳

地域のつながりを福祉に

 ○…地域の特色を生かして福祉活動を展開する社協のかじ取り役を任された。「より充実した地域密着の活動」を掲げ、そのカギを握るのが「地区社協」の存在。市内26地区の自治会連合会を単位に組織され、地域の実情に沿った福祉活動を行っている。「地域で困っていることは、地域が一番よく知っている。活動を多くの人に知ってもらい身近な存在にしていきたい」と意気込む。

 ○…5人兄弟の長男。東京生まれで、疎開で南足柄市に移り住み育った。仲間と近所の狩川で泳いだり、ソフトボールクラブを立ち上げるなど活発な少年時代を送った。高校生になると電車の模型作りに熱中。近所の子どもたちに走行の様子を見せるなど面倒見の良い”お兄ちゃん気質”が垣間見える。卒業後は東急電鉄に入社。車掌や運転士などを経験した。

 ○…初めての会長職は、娘の高校のPTA。「周りの人に恵まれ、とても面白かった」と振り返る。2012年には自治会総連合会長になり、10年近く務めた。「自治会に入会するメリットは?」と聞かれることも多く、「災害時だけでなく日常生活で地域とのつながりを感じ、『入って良かった』と思ってもらいたい」と取り入れたのが、地元の商店で優待サービスを受けられる「自治会カードおだわら」事業だった。また会議では関係者を一度に集めてスピーディーに話し合うなど時代に合う活動を模索し実践してきた。

 ○…話すときは相手の目を見て、聞くときはゆっくりとうなずき、相手が安心する空気を醸す。「本心を話しやすいように」と、日ごろからよく聴くこと大切にしているそうだ。特にお酒の席が好きで「しらふだと言い難いことも話しやすい雰囲気になるしね」と満面の笑みを浮かべた。

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