小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日:2023.07.22
小田原市が進める「美食のまちづくり」の推進アドバイザーに就任した
植野 広生さん
食の月刊誌「dancyu」編集長 60歳
「食いしん坊」のまちづくり
○…まちの食材や文化に焦点を当てた小田原市の施策『美食のまちづくり』推進アドバイザーにこのほど就任した。食にまつわる著名誌の編集長が指針にする「面白い」「もったいない」という2つのアンテナが小田原に反応するという。「小田原は魚種の豊富な港や柑橘や農産物がある産地が凝縮されていて、うまいもの密度が高い。でもその濃さが当たり前すぎて皆さんそれに気づいていない。それを再認識するのが重要です」
○…栃木県出身。法政大学卒業後、日刊紙や経済誌で執筆を行いながら、シャレで付けた「大石勝太」(おいしかった)の名前で食の記事を書き始めた。30代後半から「dancyu」に参加し、6年前から編集長に就いたが、そのスタンスは美食家ではなく『食いしん坊』。「料理だけでなく会話や景色、流れる音楽とか全部含めたものに関心がある。食ではなく食事。立ち食い蕎麦もコース料理も同じように楽しめる、それが食いしん坊」と大きく笑う。
○…イベントなどでのレコードDJ、ラジオ局で番組も担当するなど食以外のカルチャーにも活動の場を広げる。「食のことを伝えたいから音楽やラジオを使っているということではないんです」。食も音楽も興味や関心が赴く先にあるもの、あくまで自然体を貫いている。
○…干物や梅干し、蒲鉾といった素材を例に挙げ「例えば”おいしい朝食が食べられるまち”を目指すのもその一つです。日常にある豊かさにまず市民が気づくためのきっかけになるのではないでしょうか」。その地の文化を改めて理解し、それがベースになれば自然と魅力は伝わっていく。好奇心の強い食いしん坊のまちづくりは、ともに作り上げようという思いが込められている。
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