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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.08.05

4月から小田原地区保護司会会長に就任した
遠藤 和夫さん
小田原市清水新田在住 76歳

耳を傾け相手の声を聞く

 ○…民間ボランティアとして犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支援する保護司。今年の4月に会長に就任した。保護観察をはじめとする更生保護活動だけでなく、地域で犯罪や非行防止への理解を求める「社会を明るくする運動」の街頭宣伝やミニ集会などの啓発活動も行う。約20年前よりも保護観察や刑務所や少年院を出所した人の生活環境調整の件数が大きく減っている。「件数が減っていても社会運動や再犯防止を地域の方に理解してもらう為に保護司は必要」。地域に根差した保護司会を目指す。

 ○…小田原で生まれ育つ。相洋高校を卒業後、地元の農業協同組合に従事した。保護司としての活動以外にも、仕事の取引先だったつながりから大雄山白衣会に入会し、現在は会長も務める。大雄山最乗寺の儀式祭礼などの仏教行事で山主の警護を務める。

 ○…青少年育成会で活動していたこともあり、地元の先輩から保護司に誘われる。「保護司のことはよくわからなかったが1期 (2年)だけやってみようと思った」。自宅で行う月2回の面談では将来就きたい職業の話や世間話から人柄を知っていった。時には対象者を学校まで車で送り届けることもあった。「社会復帰をした後に偶然再会したときに、元気でやってますの一言がうれしかった」と振り返り笑みをこぼす。

 ○…現在、定年退職後に再雇用で働く人が増え保護司のなり手が減っている。小田原地区の保護司も定員70人に対し、59人と不足している。ここ数年、協力雇用主になってくれる事業者を増やそうと、地域の経済団体等に保護司活動の説明をして協力を呼び掛ける。「保護司の充実こそが地域の発展と貢献につながる」と信念をもって活動を続けていく。

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