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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.09.23

今夏から、なでしこリーグ1部「大和シルフィード」の指揮を執る
沖山 雅彦さん
小田原市南町在住 55歳

残留への期待を背に

 ○…シーズン途中で、女子サッカーなでしこリーグ1部に所属する大和シルフィード(本拠地・大和市)の監督に就任した。低迷するチームのリーグ1部残留をかけた正念場が続く。「多くのサポーターが応援に来てくれる。苦しい状況だがそれでも諦めずに」と勝ち点を挙げるために選手とともに前を向く。

 ○…東京都に生まれた野球少年は、中学に進むと迷わず野球部の見学に訪れたが「部員が多くて」と、サッカー部へ。得点を挙げ喝采を浴びるフォワードだけでなく、記録に残らずともチームに欠かせない、ボールを持たない選手の動き、ディフェンダーの泥臭いプレー…。それらが織りなすゲームの興奮に魅せられ「サッカーに関わる仕事に就きたい」と考えるようになった。

 ○…大学4年時には、主将としてチームをけん引。卒業後はクラブチームのコーチなど指導者としてのキャリアを積み、これまで園児、小学生から国体チーム、ヨルダン女子代表チームまで、国内外を問わず幅広い領域で手腕を発揮してきた。大和シルフィードから声が掛かり、重責と期待を背負う毎日だが「任されたことを光栄に思い、努力します」と誓う。

 ○…父の実家がある小田原に7年ほど前に移り住んだ。「幼少期は毎月祖母の家を訪れていた。東京に住んでいたのでやっぱり海ですよね」。波と戯れた記憶が蘇る。湘南ベルマーレの育成部門で4年間、指導にも携わった。各地を転々としてきたが、現在父の実家を建て替え中。「ここに居を構え永住しよう。住んでみたら良いところ」。大和市までは車で1時間強。朝6時半に家を出て練習に向かう。「FMヨコハマを流して夜明けの海を眺めて」考え事がはかどる。残留への道のりを心に描いて。

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