小田原近郊の森林の保護と管理を行う小田原市森林組合(小泉清隆代表理事組合長)が3月4日、小田原市の小学校全25校に間伐材で作った鉛筆1万本を寄付した。
同組合は約10年前から市内小学校の児童を対象に森林や木材について学ぶ木育を実施。木の伐採見学や木工体験など「五感を刺激する」をテーマに啓発活動をしている。寄付は昨年設立50周年を迎え、記念事業の一つとして実施した。
同組合では9月から3月にかけて森林の成長過程で密集化する樹木の一部を伐採して調整する間伐を行っており、そこで取れた間伐材を地元の木工所に販売している。
今回鉛筆に使用されたのは70、80年前に植えられた高さ約20m、直径26cm前後の小田原産ヒノキ。間伐材を積極的に使用し て商品製作を行う株式会社ラ・ルース(小田原市桑原)が鉛筆に加工した。
小泉代表理事組合長は「ヒノキの鉛筆は削るたびにいい匂いがする。その匂いを感じてもらいながら使ってもらえたら」と話した。
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