小田原市自治会総連合の会長に就任した 関野 次男さん 小田原市南鴨宮在住 78歳
「皆が協力し、地域の充実を」
○…小田原市にある250の自治会、それがエリア毎にまとまった26地区の連合会から成る自治会総連合。「コミュニティーの充実こそ住みよいまち」との考えの下、4年の副会長を経て地域活性の旗振り役の先頭に。「組織が掲げてきた”明るく暮らしやすい地域づくり”を微力ながら進めていきたい」と控えめながらも思いは強い。
○…南足柄で生まれ、結婚を機に小田原へ。食品会社定年後に冷凍食品の卸会社を起業した。アクティブに過ごしていた50代後半、南鴨宮2区自治会役員の誘いを受けた。「仕事もあり近所の顔もよく分からないし、最初は乗り気じゃなかった」。前向きでなかった活動参加だったが、通学見守りや美化清掃に励むうちに「地域からの感謝が心地よくて」と考えは一変。仕事がひと区切りしてからは児童の夏休みラジオ体操復活、世帯が増えた富士見地区で連合会を立ち上げるなど精力的な活動を続ける。
○…ごみ問題があればネットや鍵を調達し、街路に木々が茂れば行政に相談を持ち掛ける。かつて趣味だった釣りや山巡りは休止中だが「足腰と頭は元気でいられる」と大きく笑う。家族の理解を聞くと「実は自治会の誘いは、妻から『30年も住んで何もやらないの?』って言われて受けたんです。だから忙しくても何も言われませんが、飲み過ぎて遅く帰るときはさすがに怒られますね」と肩をすぼめる。
○…自治会活動は担い手の問題などもあり、課題も多い。「一人の力でなく、地区連合会や自治会のみなさん、行政と協力や連携していくことが大事」。活動参加により感じた、地域の輪や将来を担う青少年育成の大切さ。「明るいまちづくりを盛り上げるのが自治会だから、減少は絶対に阻止したい」と前を向く。
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