4月1日付で神奈川県県西地域県政総合センター所長に就任した 宮本 晋さん 厚木市在住 56歳
連携支え、地域に寄り添う
○…神奈川県と県西2市8町をつなぐ出先機関のトップに着任した。これまでは、県庁での勤務が続き、出向は20代後半の時以来2回目。それも前回は小田原県税事務所だった。県が取り組んでいる地域資源を生かした未病改善や移住、定住の促進強化などの方針について「行政を連携して進めていくために支援するのが県の役割。各市町が求めるものは違うが、声を聞きながらニーズに応えていきたい」と意気込む。
○…青山学院大学法学部を卒業後、県庁に入庁。公務員として働く父の姿を見ていたこともあり、自然と公務員を目指していた。入庁後、教育局では県が取り組む県立高校改革に携わり、100校以上を視察。環境農政局では土砂崩れの現場にも足を運んだ。「直接見るからこそわかることがあって、自分の言葉で意見を言ったり指示したりということができる」。現場での業務経験が今に生きているという。
○…愛犬と過ごす時間が癒しのひととき。「投げたボールをくわえて戻ってきても、また投げてと鳴いたり」と目を細める。10年ほど前からは、歴史好きの娘と一緒に全国の100名城を巡っている。これまで訪れた城の数はわからないといいつつも、姫路城、名古屋城、五稜郭など、次々と思い出の城の写真を見せて「趣がそれぞれ違って、歴史もあるので見ていて楽しい」と笑顔。
○…機関トップとして職員の働き方にも目を向ける。「自分の判断を待たせると仕事が進まないし、やり直しが増えると負担になる。だから正しく、なるべく早く結論を出したいと思っている」と職員との意見交換を重ねながら、業務の効率化や負担軽減にも力を注いでいく。