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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2026.10.24

地域のミカンを守り継ぐ 湯河原町の山本農園と真鶴町の矢島農園

  • 山本さん(上)と矢島さん

    山本さん(上)と矢島さん

 湯河原町と真鶴町のミカン農園が本格的な収穫シーズンを迎えている。農家の高齢化や後継者不足による閉園が相次ぐ中、地域のミカンを守り継ごうと奮闘する農園がある。

 かつて数十軒あった湯河原みかん狩り組合の農家は現在、山本勝正さん(78)が営む山本農園の1軒のみとなった。それでも「自分が辞めれば、来てくれている人たちの行く場所がなくなる」と町の観光を支える。

 50年近く栽培を続ける山本さんだが、現在は息子もミカン農家になった。「やっぱりうれしいよね」と次世代への継承に笑顔を見せる。園内では湯河原発祥の「藤中温州」などを栽培し、入園料500円で食べ放題。「昔より味が良くなったから食べに来てほしい」と力強く話した。

 真鶴町の矢島農園の矢島真樹さん(49)は、新たな手法でミカンの価値を生み出している。味の良い実を育てる夏の摘果作業で間引かれ、土に返されていた果実を活用し、「青蜜柑マーマレード」を開発した。

 「摘果ミカンの新しい活用法として広まってほしい」と矢島さん。地元の直売所などで販売され、真鶴の新しい手土産の定着を目指す。

 観光農園として秋の魅力を守る山本農園と、未利用果実からの特産品づくりに励む矢島農園。それぞれの思いでミカンを守り継いでいく。

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