凍りつく滝で「寒げいこ」 南足柄市体協・極真空手部のメンバーら25人
金太郎が産湯をつかったと伝えられる南足柄市矢倉沢の「夕日の滝」で6日、南足柄市体育協会極真空手部とNPO法人極真会に所属する足柄上地区や小田原市内のメンバーら25人が「滝浴び」に挑んだ。10年位続けているもので、今回は山形県や東京都からの参加もあった。「物怖じしない気持ちや集中力を養うことが狙い」で、武道始め(11日)の前に寒げいことして実施されたもの。黒帯指導者をはじめ会員の幼稚園児や小中学生の参加もあった。
一行は足柄峠で身体を動かしウォーミングアップをした後に夕日の滝へ。滝の周囲には氷柱が張り、気温は3度。凍りつくような寒さのなかで、師範の瀬戸利一さん(57)の指導の下、最初に子供たちが滝の水に足を入れ、しぶきを浴びながら「えいしゃー」と大きな掛け声を上げながら突きを行った。引き続き上級者らが、激しい滝の水を全身に受けながら気迫がこもった突きを続けた。滝壷に胸まで入り突きを行う黒帯上級者の姿もあった。
指導者の瀬戸利嗣さん(23)は「水は冷たく短時間で行わなくてはいけないので、集中力が身につく。精神統一を図るなかでこの時期の滝浴びは重要」と話した。メンバーらは滝での寒げいこを終えた後、南足柄市内の道場で温かい豚汁などを味わった。
|
|
|
|
|
|