山北町向原地区でホタルによる地域おこしに取り組む「向原滝ホタルの会」(高杉光男代表)が、ホタルが本格的に飛び始める6月を前に鑑賞の準備を進めている。
向原滝ホタルの会は、向原地区の農業、高杉光男さん(66)と小林秀雄さん(78)の2人が、「地区の緑と水を生かしてホタルの里をつくれないか」と、2007年に立ち上げた有志のグループ。ホタルで地域を盛り上げることに成功している長野や山梨の地域を見学しホタルについて学ぶなど、積み上げた活動は今年で8年目を迎える。
軌道に乗った現在は2人を含む19人でホタル池の保護活動を続けている。
195世帯が住むこの地域には「滝不動」と呼ばれる小さな社(やしろ)があり、その裏には高さ約5mの「不動滝」がある。水温は年間を通して13〜15度の低温で周囲の緑は豊か。ホタルの餌になるカワニナが棲みやすい環境だという。
2007年春に、滝つぼから50m下流でカワニナの飼育に取り掛かったが台風ですべて流された。そのため翌08年はさらに下流の町営住宅跡地で生物広場(ビオトープ)をつくり始めた。
不動滝の滝つぼから水を引き、小川や池を作りカワニナを放流すると、09年から本格的にホタルが舞いはじめた。観察を始めた12年にはひと月に219匹の飛翔を観測。昨年は373匹に増え、知る人ぞ知るホタルの名所となった。町もこの取り組みを支援。中日本高速道路も6月は東名の高架下を駐車場として提供している。
「この時期になると気持ちが高ぶります」と高杉さん。早ければ5月末にはホタルが舞い始めるが「今年は水温が低いから少し遅れるかな」と話し、夜毎の当番表づくりや駐車場周辺の草刈りに余念がない。
鑑賞会も開催
6月1日(日)から22日(日)までは毎晩午後7時半〜午後9時頃までメンバーが駐車場整理や案内にあたる。 6月8日(日)午後7時〜は南足柄市三竹地区の協力を得て竹燈籠で足元を照らす鑑賞会も開き、子ども向けに手作りストラップも配る。 参加費、申し込み不要。問い合わせは小林さん【電話】0465・75・0425へ。
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