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足柄版 公開:2015年4月25日 エリアトップへ

治水の神様を伝承 研究会誌 第2号が刊行

公開:2015年4月25日

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 治水の神「兎王(うおう)」を研究する「治水神・兎王研究会」(大脇良夫会長)がこのほど、第2号となる研究会誌を刊行した。

 治水神・兎王研究会は2013年に発足した全国組織の歴史研究グループ。会員は関東から九州まで110人で、小田原、足柄地域からは大脇会長をはじめ12人が参加している。

 毎年4月に京都市で研究大会を開き、禹王に関する研究成果を発表し合い記念講演で知識を深めている。14年4月に研究会誌の創刊号を発行。禹王や文命に関わる全国の研究者の成果を精査して収録している。  研究誌は国立国会図書館と全国の県立図書館で常時閲覧でき、要望のあった歴史資料館や博物館にも配布している。

 研究成果発表会での発表資料として配布していたが購読を望む声にこたえ創刊号を刊行。このほど第2号が完成し、開成町のミクニ書店などの店頭に並んだ。

”文命”の由来

 「兎王」は約4千年前の中国、夏王朝の始祖。氾濫を繰り返す黄河を治めたことから治水の神として崇められるようになった。別名を「文命」ともいい、日本でも治水神として広く信仰され、国内約100カ所に石碑などがある。

 1726(享保11)年、江戸幕府8代将軍の徳川吉宗の命を受けて幕府の役人、田中丘偶が工事した酒匂川の大口土手と岩流瀬土手は、兎王にちなみ「文命東堤」「文命西堤」と名付けられた。その名は現在に受け継がれ、開成町を流れる文命用水や開成町立文命中学校の名称にも用いられている。

 2010年には地元有志の「足柄の歴史再発見クラブ」が働きかけ、兎王と縁のある全国各地の人々が集い語り合う「第1回兎王サミット」が開成町で開催され、約800人が参加した。

 今年は第5回目のサミットが9月12日と13日に大分県臼杵市で開催される。

 研究会誌や研究会に関する問い合わせは、大脇会長【携帯電話】090・4125・1737へ。

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