南足柄市は5日、同市和田河原の市立むつみ幼稚園で進めていた、認定こども園の民間事業者誘致を断念した。9日に市議全員に説明した。
8月25日から9月18日まで募集していた民間事業者の公募が不調に終わった。認定こども園移行で廃園を予定していた同園を2017年度まで公立のまま存続し、18年度以降の方向性を再検討する。
市は昨年12月に、待機児童の解消と行政改革を背景に市立むつみ幼稚園を活用した認定こども園の誘致を政策決定した。園児の減少により幼稚園で増加している余裕教室の有効活用と、保育需要の高まりによる待機児童の解消を目指すためむつみ幼稚園の認定こども園化を決めた。
今年8月に認定こども園の事業者の公募を開始すると現地見学会に2事業者が参加。うち1件が申請の意思を示したが本申請を辞退した。関係者によると市はこの事業者から事情を聴き協議したが、参入取り下げの意思は固かったという。 待機児童対策の柱だったむつみ幼稚園の認定こども園化が暗礁に乗りあげた市は「2017年度までに保育ニーズの新たな受け皿を確保したい」としている。
10月1日現在、市内の保育所には定員570人に対し1・2倍の約680人が入所している。同日の入所保留児は79人。市は10月23日と26日のいずれも午前9時15分から、むつみ幼稚園で公募結果に関する説明会を開く。
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