山北町の鉄道公園に静態保存されていたD52を復活に導いたSL機関士の恒松孝仁(つねまつ・たかひと)さんが23日、死去した。61歳。長野県出身。
昨年末から山北町に住み込み役場の依頼でD52の整備にあたり、今年3月に46年ぶりとなる動態化に成功。10月14・15日の復活祭では”デゴニ”を運転し喝采を浴びていた。
1955年、長野県長野市生まれ。篠ノ井線を走る蒸気機関車に憧れ、中学卒業後に旧国鉄に入社。長野機関区の庫内助手から機関助手を経て73年12月にSL機関士となり、国鉄分割民営化を前に退職するまで機関士として勤務した。
国鉄退職後は民間企業に勤めたが、40代半ばに独学で考案した圧縮空気によるSLの動態化に成功。長野県御代田町のD51を始め全国5か所で「SL再生人」として活躍した。
昨年末から住み込みで作業を続けた恒松さんには地元の人たちも期待を寄せ、差し入れや宴席を設けるなど交流を深めていた。
山北町によると、24日昼ごろに恒松さんの家族から電話で連絡を受けた。23日午前4時頃に中国自動車道下り線で事故に遭った。
役場では11月23日に予定していたD52の運行中止を決めた。
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