酒匂川の治水と、横浜市や川崎市、横須賀市などへの水の供給、水力発電にも利用されている丹沢湖(三保ダム)の水位が空梅雨の影響で低下している。
ダム管理事務所によると、例年田植えの時季に合わせて水を放流し、夏場の台風などの増水を想定して出水している。水運用課は「今夏に堆積土砂や傷んだ護岸工事を予定しているため水位は下げているが、最近の空梅雨による降雨量の減少で想定以上に貯水量は減っている」と話す。
平年の7月の水位は設定基準面のマイナス4・7mだが、7月18日時点でマイナス11・15mまで水位が下がっている。同日午後には県西部に久しぶりにまとまった雨が降ったが、気象庁のデータによると降雨量は合計5㎜。相模川水系と連動して水量調整の出水を実施していたため19日にはマイナス11・6mに下がった。
水位の低下で、焼津のボート乗り場で水底の土砂が露わになったため永歳橋の際まで移動している。
過去には2015年9月にマイナス15・96mまで水位が下がったが、台風の通過で300㎜を超える雨が降ったため1日で通常水位まで戻った。
三保ダムで貯えられた水は、酒匂川を流れ小田原市の飯泉取水堰から取水され、伊勢原浄水場(伊勢原市日向)から県水道を利用する伊勢原市、平塚市、横須賀へ、相模原浄水場(相模原市南区下溝)と西長沢浄水場(川崎市宮前区)を通じて相模原市、大和市のほか横浜市、川崎市へと送られている。
同管理事務所水運用課によると「水不足の恐れは、今のところはない」という。
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