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県営林道玄倉線の一部 斜面崩落で通行止め 「ユーシンブルー」秘境から幻に

社会

公開:2018年1月27日

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落石が林道を覆う崩落現場(17日朝・県提供)
落石が林道を覆う崩落現場(17日朝・県提供)

 山北町玄倉の県営玄倉林道で17日朝、幅約14メートルにわたる斜面崩落があった。小規模な崩落も続いているため、県は林道の一部を通行止めにした。通行止めの影響で、絶景スポット「ユーシンブルー」には「年単位」で近づくことができなくなる。

 県によると、崩落現場は全長8・1キロの林道入口から約6・6キロ先にある玄倉第2発電所の近く。斜面の花こう岩が落石防止ネットに沿って崩落し、林道に人の背丈まで積み上がり道をふさいだ。

 玄倉第2発電所の先にある4号隧道(ヘビ小屋隧道)でトンネル工事にあたっている作業員が、17日朝に現場へ向かう途中で崩落を発見して立ち往生した。石は大きいもので直径1メートルほどあり、夜間に崩れたとみられる。

 県が通行止めとした区間は、丹沢湖畔の林道入口から約6・1キロ先の3号隧道(石崩隧道)から6号隧道(洞角隧道)の約1・5キロ。この区間にはSNS(会員制交流サイト)で話題の「ユーシンブルー」を観ることができる玄倉第2発電所がある。

 県は「もともと落石が多くあり危険だったが、今回は過去に経験のない大規模な崩落でより危険が増している」としている。崩落原因と安全対策を探るため専門家に調査を依頼したうえで工事の方法などを検討するが「少なくとも年単位の時間を要するのでは」との見方を示している。

 今回の崩落は発生が夜間だったとみられ、人的被害は報告されていない。

以前から危険指摘

 県企業庁の玄倉第2発電所のダムにせき止められた玄倉川の水が花こう岩に反射して青色に輝く「ユーシンブルー」は、西丹沢の人気スポットだったが、唯一のアクセス道となる玄倉林道は落石が頻発していた。

 絶景を目当てにハイカーが押し寄せるようになり、町が無料駐車場を用意。秋の行楽シーズンには1日200台の利用があった。

 山北町は権利保護のため「ユーシンブルー」を商標登録し、観光ガイドを配置するなど、観光振興に期待を寄せていた。

 今回の崩落により、危険と隣り合わせにある観光スポットの実態が浮き彫りになった。

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