神奈川県(黒岩祐治知事)と株式会社ブルックスホールディングス(小川裕子社長、大井町山田)、大井町(間宮恒行町長)の三者が設置を進める「未病バレー『BIOTOPIA(ビオトピア)』」が4月28日に大井町山田にオープンする。22日に小田原市内で開かれた県西地域活性化推進協議会に出席した小川裕子社長が施設の概要などを説明した。
未病バレー「BIOTOPIA」は「未病の戦略的エリア」である県西地域を国内外にアピールする拠点施設で、4月28日に第1期オープンを迎える。
約60ヘクタールの敷地の生かし「食」「運動」「癒し」を通じて様々な「未病改善」を体感できる。
今回のオープンでは、▽マルシェ▽森のがっこう▽森のみち▽ステージ▽フィールド▽オフィス-の6施設が本格稼働し、神奈川県の未病改善体験施設「me-byoエクスプラザ」も同時に開業する。
本館向かいの「マルシェ」には県西地域の食材を多く使用した料理を提供する和食とフレンチレストランのほか県西地域の食材と特産品、オーガニック商品などを扱うキッチンスタジオやカフェ、ドッグランでサービスを提供する。
本館西の体育館を使用する「ステージ」には未病関連事業者の製品を検証するコーナー「未病メッセ」も併設。体育館西側に広がる既存の森林帯を生かす「森のがっこう」では、敷地内の自然を生かしたアクティビティを提供。森林セラピーや料理教室、みかん狩り、ヨガなど子どもから大人まで楽しめる参加型の催しを展開する。
4月から6月をオープニング記念月間として、「食」「癒し」「運動」をテーマにしたイベントも予定している。
温泉の掘削も
第2期以降の計画では、今年4月から約10カ月間にわたり敷地内で温泉掘削工事を実施するほか、温浴施設の整備に着手。20年度には宿泊施設の整備も開始し、21年度の全面オープンを目指すことにしている。
小川社長は22日の県西地域活性化推進協議会で「オープン後も引き続き皆様のお力をお借りしたい」と県西2市8町や県、事業者などに協力を要請した。
ブルックス社と連携する大井町の間宮町長は「未病のほかにも『賑わい創出』や『産業活性化』も大きな柱になっている。健康、スポーツ関連など未病関連の事業所などが集積できるよう県や2市8町の皆様にも応援頂きたい」と述べた。
県の「me-byoエクスプラザ」には15の体験コーナーが設置される。楽しみながら未病を知り、生活を見直すきっかけとなる体験施設を目指すという。
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