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松田町の認知症対策 関心高め「安心な町に」 役場と住民の二人三脚

社会

掲載号:2018年8月25日号

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 「深刻な世相や寂しい老い等の現実ばかりを直視するのではなく、時には夢見る夢子になれますよう…」「心豊かなひと時を過ごせました。心より感謝」――。

 松田町が2017年3月にスタートした認知症カフェでサックス演奏を聴いた81歳の女性から役場に届いた手紙の一部だ。

 月末の水曜日に、中心市街地のカフェを1時間半貸し切り、もの忘れが気になる人、認知症患者、家族、認知症支援に関心のある住民ボランティアが集い交流している。

 専門の医師も同席するため、その場で認知症の相談にも応じることができる。毎回20人以上が集まる人気の場で、役場に手紙を届けた女性もこのカフェに参加している。

 認知症カフェではミニ講座や、体を動かして認知症を予防するコグニサイズなどを試行しているが何より人気なのがミニコンサートだという。

 音楽は右脳を活性化する効果が知られている。

 町ではカフェをきっかけに、医師の指導のもと音楽で人生を回想することの有効性に着目。に町民センターで20日、「音楽」をテーマにした認知症講演会を初めて開いた。

 講演会には、事業に参画する専門医による講演のほか、サックス奏者・吉崎重人さん(寄在住)の演奏、子ども向けの絵本の読み聞かせ、認知症をテーマに素材を切り貼りするコラージュのワークショップも盛り込み、「認知症」をより身近に感じる工夫を凝らした。

 ボランティアを含む参加者は約100人。事前の想定を超える来場者に町の担当者は「認知症への関心の高さをあらためて感じた」と話していた。

「予防教室」の効果に手応え

 松田町の人口は1万943人。認知症サポーター養成講座の受講者は1千人を超え、役場と住民の二人三脚による対策が進んでいる。

 2015年に国が策定した認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)に基づき、16年秋に専門家らによる認知症初期集中支援チームを設置し、相談者をサポートしている。同時にボランティアの育成と組織化、カフェの運営、認知症予防教室を展開している。

 予防教室は昨年10月に谷戸地域集会所で開始。3カ月間のコグニサイズで参加者12人の記憶力や注意機能、遂行機能などが平均的に改善された。1月からは専門指導員による月2回の教室に移行し、今後は介護予防サポーターにバトンタッチして定着を図りたい考えだ。

 9月10日(月)からは町屋地区で同様の予防教室を展開する。町福祉課(【電話】83・1226)では「子どもから高齢者までを対象に認知症への関心を高め、誰もが安心して暮らせる松田町にしたい」と話している。
 

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