足柄 社会
公開日:2020.03.14
コロナ禍休校「前向きに」
開成町ASOBI隊
小田急線開成駅前のマンションに住む母親らでつくる「ASOBI隊」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校対策として、独自の活動を模索している。
同団体は開成町の子ども・子育て支援活動助成事業の一つで、長期休暇中の子どもたちの学びと遊びを地域でサポートすることを目的としている。
主な活動期間は「夏休み」で、突然の休校となった今回は異例の対応を強いられることに。代表の清水友紀さんは「政府の基本方針に沿うよう、咳や手洗いエチケット等に留意した」と話し、3月の活動計画を立てた。
活動目的は、子どもたちの運動不足・コミュニケーション不足解消。公園の利用申請時にも留意点を提出し「ストレス解消が必要ですね」と理解を得られたという。
計画では、ラジオ体操、太極拳、酒匂川沿いでの石遊び、リレーなど外遊び、松田山へのハイキング、花見など。活動内容はあくまでも「予定」で、今後の社会情勢の変化によって変更も視野に入れている。
ウェブ上では
また、ウェブ上でできることとして、この状況下で他の親子がどのように休みを過ごしているか、互いに参考にしたり情報を共有したりするために、フェイスブック上で『ある日の過ごし方』を始めた。
3月5日から始まったこの取り組みに、10日の時点で他地域からも含めて11件の投稿が。その中には「新聞を使って親子で社会の動きをSDGs観点で学ぶ」など、休みを前向きに利用しようとする家族も。投稿からは、親と子が向き合う貴重な時間になっていることが読み取れる。
今回の突然の「春休み前倒し」で、子どもの居場所確保が大きな問題となった。しかし、ASOBI隊では、これを親子が有効に使える時間と捉え、前向きに取り組む姿が印象的だ。清水代表は「ラジオ体操の時間を8時30分にしました。その後の勉強の時間にスムーズに移れるように。子どもたちのことを考え、最善の判断をしていきたい」と話している。
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