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足柄 社会

公開日:2022.07.09

水路辿って「役割」再確認
関係者らが講習会

  • 山北発電所付近の平山取水堰

  • 文命用水路を見学する参加者

 南足柄市や開成町を流れる文命用水路の取水門の管理を行っている酒匂川右岸土地改良区(瀬戸孝則理事長)は6月28日、「文命用水路を辿る」と題した研修会を催した。

 研修会は農業用水として田畑に水を運んだり、防火や防災に使用される文命用水路の役割を再確認する場として企画。県や南足柄市、開成町の職員や土地改良区の役員ら24人が参加した。

 当日は酒匂川からの取水地点にあたる平山取水堰や福沢神社近くの穴水門、一の堰、二の堰などの要所を見て回り、開成町にある右岸土地改良区の事務所で、水門を管理する遠隔操作システムの運用状況を確認した。

 文命用水路は発電と灌漑兼用の水路として国や県、東京電力(株)、地域の農家が費用を負担して1933年に竣工した。右岸土地改良区は新大口橋から高台病院付近までの区間で文命用水路に直結する6カ所の水門などを管理している。台風やゲリラ豪雨による降雨量の状況判断だけでなく、自治体の要請により、水門の開閉を担っている。

 瀬戸理事長は今後について「自然災害に備えたガイドラインを設けて自治体と連携を図りながら適切な管理に努めたい」とし、「文命用水路を広く知ってもらえる場も設けたい」と話していた。

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