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公開日:2022.07.16

山北町長選
現職湯川氏が4選
過半数得票で圧勝

  • だるまに目を入れ当選を喜ぶ湯川氏(左)

 任期満了に伴う山北町長選は7月10日に投開票され、現職の湯川裕司氏(70歳)がいずれも新人の前町会議長の府川輝夫氏、NPO法人代表の高橋純子氏を破り、4選を果たした。当日有権者数は8521人で、投票者は6193人、投票率は72・68%だった。

 午後11時過ぎ、集まった支持者らに当選確定が知らされると、事務所内は拍手に包まれ、湯川氏にも安堵の表情がこぼれた。一報を受けてマイクを握った湯川氏は「最初から厳しい選挙だった。その中でも過半数票を獲得し、仮に一対一でも勝つことができたということを皆さまに示せたことは、非常にありがたい。今日のことは一生忘れることはありません」と頭を下げた。また、当選祝いの花束を手に、父親の命日が翌11日だということに触れ「墓前にこの花を供えて、報告をしたいと思っている」と目を潤ませた。

反応に手ごたえ

 町の課題は人口減対策や資源を生かした産業・観光振興であるという認識は候補者3氏の間でも概ね共通していた。そのため湯川氏も「私がやってきたこの3期12年の是非が問われる選挙だった」と振り返る。2、3期目は無投票だったが12年振りの選挙戦となった今回は町内を回り「『継続』を求める声に多数触れることができた」と明かし、手ごたえも感じていたという。

 選挙戦で湯川氏は、3期12年の実績と、広げてきた人脈を強調。人口減対策では、スーパーやドラッグストアの誘致で利便性を向上させ、民間開発の住宅建設が増加したこと、また自然災害への備えでは、災害特性の異なる多数の自治体との応援協定を結んできたことをアピールしていた。

 今後は、スマートインターチェンジの周辺整備や森林の活用と保全、丸山の土地開発などに意欲を示す。一方で、モノを作ることだけを考えていたら財政規模の大きな自治体にはかなわないと前置きし「青い鳥は近くにいる。お金をかけても作ることができない自然や景観といった『山北町ならではの財産』に磨きをかけ、生かすことにも注力したい」と話した。

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