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公開日:2022.12.17
大井町長選
現職・小田氏が再選
投票率38.75%で過去最低
任期満了に伴う大井町長選挙は12月11日に投開票され、現職の小田眞一氏(69)が元町議の鈴木武夫氏(70)との一騎打ちを制し、再選を果たした。投票率は38・75%。2018年の前回選挙を9・62ポイント下回り、過去最低を更新した。
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当選の一報が伝えられると小田氏と、事務所に集まった支援者らは一様に安堵の表情を見せた。現職の知名度はあるものの、選挙期間中は公務もあり、思うような活動ができなかったといい、マイクを握っての小田氏の挨拶は後援会の支援者らへの感謝から始まった。続けて「自分のことながら情けない部分であったが、1期目は様子を見てしまう面もあり、それに対して歯がゆさを感じるという指摘もあった。しかし、これから次の4年間は、これまで会得した行政手法をもって、違いを見せていく」と力強く宣言した。支援者らは「協働のまちづくりや町のために全身全霊を傾け、ご恩返しをするという姿勢が有権者に届いたのではないか」と勝因について分析した。
鈴木氏「これで最後」
開票結果が伝えられると、鈴木氏の選挙事務所に集まった支援者たちは肩を落とした。
鈴木氏は選挙戦で、町立小中学校での給食費の無料化や、町民の求めるものに対応した「すぐやる課」の創設、足柄上地区の医療施設充実の促進などを訴えたが、支持を伸ばすことができなかった。鈴木氏は「町の現状を変えたかったが残念だった。応援してくれた人たちには申し訳ない」と述べ、今後については「立候補はこれで最後」とし、これからは一町民として町政を見守る意向を示した。
町民の関心低く
足柄上地域の最近の首長選挙の投票率を見ると、昨年9月の松田町長選挙は65・61%、今年7月の山北町長選挙は72・68%だった。しかし今回の大井町長選は38・75%で投票率の低さが際立つ。大井町では、鈴木氏の辞職に伴う町議補選でも立候補者がなく、選挙が行われていない。町内に住む40代の女性は「自分は投票には行ったが、町で選挙があると思えない位、話題に上ることも少なかったように感じる」と話していた。
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