山北高校野球部に復刻ユニを寄贈するOB会の会長を務める 石井 彰次さん 湯河原町在住 59歳
山高旋風を再び
○…野球部創部50周年の今年、OB会からユニホームを寄贈する。首元の縁どり、胸に漢字で刻まれた「山北」の文字―。それは、かつて「県立最強」と呼ばれた時代と同じデザイン。「節目を機に、山高旋風を再び巻き起こすための一歩になれば」。部員からは「シブくてかっこいい」と早くも好評。グラウンドで躍動する姿を見るのが待ちきれない。
○…年に1回の懇親会で親睦を図るのがお決まりだったが、高校野球のOBらが甲子園を目指す「マスターズ甲子園」出場をきっかけに2009年にOB会が立ちあがった。「体制がしっかりしたことで、父母会や後援会、学校との結びつきも、一層強固なものになりました」。自然と「節目を機に古豪復活へ」の機運も会員の間で高まっていったという。
○…現在、監督とコーチ2人はOB会の後輩たちが務める。飲食関係の会社に勤務する自身も含め現役世代で、仕事との両立はたやすいことではない。だからこそ「3人だけに頼らない。ほかの人間も自分の持ち場で、できることでサポートを」。その言葉には「飛びぬけた選手がいなくても全員野球で戦えば勝てる」と叩き込まれた山北野球の魂が今もにじむ。高校当時はキャッチャーで副キャプテン。最後の夏は横浜に1対6で敗れ、ベスト16だった。
○…問いには言葉を選びながら丁寧に話す。ともに役を務める仲間からの「常に周りを気にしながら、筋を通し、調整していくタイプ」という評がぴったりだが、自身は「裏方の性分なんですよ」と照れ笑い。現役のようなスラっとしたスタイルについて聞くと、、オフはもっぱら仲間と地元の海で波に乗るという。うねりを拾いながらのライディングは最高で「健康な限り続けたい」
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