松田町大名行列保存会の役員として積極的に地域文化の伝承に努める 本間 裕章さん 大井町上大井在住 68歳
「赤坂奴」を後世に
○…松田町の大名行列は「赤坂奴(あかさかやっこ)」と呼ばれ、明治の廃藩置県で旧小田原藩主が東京へ移る際、地域住民が「地元の寒田神社の祭礼に入れる形で、奴振りを後世に残したい」と技を習得したのが始まり。1971年には町の無形文化財に指定、76年には保存会を設立した。現在は約2000世帯が会員となり、松田町の補助を得て、住民で地域文化の伝承に取り組んでいる。「コロナ禍で3年間中止となった大名行列。昨年久しぶりに秋での披露となった。今年は町の一大イベントである8月の観光まつりで披露したい」
○…大名行列への本格的な参加は高校の時から。すぐにその雄大さに魅せられ、転勤期間などをのぞき、ほぼ毎年参加する。自身は毛槍を担当。過去には北海道、山形、東京などでも大名行列を披露した。「赤坂奴は踊り、衣装などとても美しいのが特長。他の地区の方々にも良く褒められる」と紹介する。
○…松田町生まれの松田町育ち。地元の少年サッカークラブのコーチ、監督を20年以上務め、現在は松田町の総合型地域スポーツクラブの理事としてなど積極的に地域活動に参加する。「課題はあるが人も温かくとても住みやすい地域。地域発展に少しでも貢献できれば」
○…課題の一つが後継者問題。15人で構成される奴振りは、その美しさを守るため踊りの習得には、妥協しない厳しさも時間も必要。現在は副会長として幼稚園生は衣装体験、小学生は運動会で行う踊りの指導、中学生からは本格的に大人と一緒に踊れるよう年代ごとの指導にも力を入れる。「時代は変わるが、素晴らしい伝統を守るためには変えてはならないものもある。後世に良い形で赤坂奴を伝えていければ」と目を輝かせた。
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