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公開日:2025.07.05

小田原市消防本部
夏本番へ熱中症注意喚起
6月の搬送、前年比倍増

 6月半ばから30度を超える真夏日が目立つ。足柄上地域1市5町の熱中症による6月の搬送者は19件で昨年同月の9件から倍増している。予報では7月以降は35度以上となる猛暑日が続くと見られ、小田原市消防本部は細心の注意を呼び掛ける。

 小田原市消防本部によると、足柄上地区1市5町の過去3年間の熱中症搬送者は、2022年は69件、23年は67件、24年は82件。7月、8月、9月の搬送者が大半を占めている。

 今年は搬送者が早い段階から増えていると言い、6月7日に開成町で今シーズン初となる搬送があった。18日には、同署管内の小田原市で、熱中症により90代の女性が死亡している。

 最も搬送が多かったのは19日で計5人。この日の気温は同本部の温度計で29度だった。6月中に気温が35度を超えている日もあり同本部は「熱中症は温度だけではなく、湿度や風の有無なども起因します。急に暑さが増すケースもあるので、外出の際は注意して欲しい」と呼び掛ける。

 例年6月の搬送者の大半が65歳以上だ。しかし今年は、18歳以上から65歳未満の成人年齢層が昨年の1件から10件へと大幅に増えている。同本部によれば、仕事を含む作業中によるものや、作業後の発症が多く見受けられたという。

 夏本番はこれから。気象庁によると、今年夏の神奈川県内の気温は、例年より高くなることが予測されている。同本部は「これから暑さの本番を迎えます。不要な外出を避けるなど、暑さを避けて、こまめに水分補給し、バランスのよい食事を心がけてもらいたい」と話す。

 各自治体も公共施設や民間事業者と協力してクーリングシェルターを開放するほか、ホームページや広報などで熱中症の症状や適切な応急処置、予防方法など注意喚起している。

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