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公開日:2025.07.12
小学生バレー
岡本アックス全国へ
創部3年目、県優勝で初出場
南足柄市を中心に活動する男子チーム「岡本アックスバレーボールクラブ」(高田秀樹代表)が6月22・29日に小田原市で開かれた「第45回全日本バレーボール小学生大会神奈川県大会」男子の部で初優勝し、8月の全国大会出場を決めた。
県大会男子の部には県内8つの地域の予選を勝ち抜いた17チームが出場した。岡本アックスは1セットも落とすことなくトーナメントを順調に勝ち進み、迎えた決勝の相手は、相模原地区代表の北相ボーイズ。
1セット目は相手の粘り強い守備に攻撃を封じこまれ12対21で今大会初めてセットを落とした。2セット目は互角の戦いで終盤までもつれ込み、先にマッチポイントを取られるも、サーブを武器に流れを取り戻し、22対20で大逆転で奪取。これで勢いに乗ると、最終セットは15対1で圧倒し、優勝をつかんだ。
小学生バレーの最高峰となる夏の全国大会は8月4日から7日まで東京都ほかで開かれる。目標は予選リーグを勝ち上がること。神奈川県大会の流れを切らさぬよう、高田監督は「ものすごく暑い日が続いていますので、体調管理を万全にして臨みたい」と話した。
めざせ金星
岡本アックスは、2023年4月に発足した新しいチーム。南足柄市立岩原小と小田原市立酒匂小が主な練習拠点で、南足柄市、小田原市、開成町、松田町の小学1年生から6年生まで26人が所属している。選手である子どもたちと保護者、そして指導者が一体となった、まさに「全員バレー」で練習に取り組んでいるのが特徴だ。
今大会の勝因について、高田代表は「総合力」と分析する。「チームには素晴らしいエースがいるが、そこにつなげるまでのレシーブでありトスが大事。そう考えると、一人ひとりが自分の役割を全うできたのではないか」と振り返る。
チームの横断幕には「めざせ金星」とある。弱いものが強いものに向って勝利を収めること、子どもたち一人ひとりが「星」となって輝くことなどの思いを込めたという。
高田代表は、バレーボールの監督であり、みんなの父親のような存在でもあることから、チームでは親しみを込めて「親方」と呼ばれている。それを聞くたび、いつでも全体を見守り、みんなを輝かせるために全力を尽くさなければならないと、責任をかみしめる。「小学生バレーがゴールじゃない。全国で結果を出すことがチームの目的でもないし、完全燃焼なんかしなくていい。ただ、今ここで頑張ったことが生きる力として次につながれば」
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