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公開日:2025.10.25

職員交通費
申告の確認方法は
1市4町自治体に聞く

 東京都八王子市で9月、市職員97人が通勤手当を不正に受給していたとして、計1671万円を返納したことが明らかになった。本紙では、通勤手当の申告内容の確認方法などについて足柄上地域の1市4町に聞いた。

 通勤手当の不正受給は、通勤に電車やバスなどの公共交通機関の利用で届け出て交通費を受け取っておきながら、自転車や徒歩で通勤する、定期券を当初の申告経路通りに購入しないなどの事例がある。

 本紙調査では、足柄上地域1市4町では定期券代の支給については職員から通勤手段や経路を提出させ、それに基づき6カ月分を支給していることが分かった。

 購入した定期券の確認方法について、松田町では毎年4月に個々に定期券のコピーを提出させる。残りの4自治体も、6カ月定期の更新タイミングでコピー提出を求める方法で、概ね同じ運用だった。

 昨年度の定例タイミング以外での調査・点検状況等について聞くと、南足柄市と開成町は抜き打ちで確認を実施したという。松田町は不正防止の注意喚起、大井町は特別な対応はしていなかった。山北町は調査により不正受給が判明し、それ以降は申請書に加え、定期券のコピー提出を義務化している。

 調査段階において、八王子市での事例を受けて、緊急的な調査を実施したと答えた自治体はなかった。一方で「今後、対応を検討している」と回答した自治体は複数あった。

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