足柄 トップニュース社会
公開日:2025.11.01
緊急銃猟
町独自の対応手順作成へ
松田町、山北町で協議
9月1日の改正鳥獣保護法施行により、市街地に出没したクマを市町村の判断でハンターに委託し猟銃駆除できる「緊急銃猟」が始まった。他県では既に実施による駆除報告も出ており、足柄上地域でクマの目撃が多い山北町と松田町でも対応に向けた協議を進めている。
松田町と山北町では昨年度から「ツキノワグマ等対策協議会」を設立し、クマの目撃情報の共有や対策事業を実施している。10月の協議会では、緊急銃猟のガイドラインを確認し、今後は国のガイドラインに基づく対応を行っていくとしつつ、発生時に備えた町独自のマニュアル作成にも取り組んでいくという。
今回の改正法では、人の生活圏へのクマなど危険鳥獣の出没が増加する背景を受けて、迅速な対応をするため新たに市町村がハンターに猟銃の使用を委託できるようになった。
委託できる条件は「人の生活圏に侵入」、「緊急性が認められる」、「銃猟以外での捕獲が困難」、「人に弾丸が到達する恐れがない」の4つで、全てを満たしている時に市町村の判断で緊急銃猟の実施が可能となった。
実施にあたっては、通行制限や住民の避難指示など安全確保が義務付けられているほか、人や住宅への被害がでた場合は市町村が補償を行う。
松田町の担当者によると、4つの条件をすべて満たすハードルは高く、他市町ではクマが移動したことで緊急銃猟が取り消された事例もあるという。担当者は「緊急銃猟が実施される時は、担当課以外の職員の協力も必要。町民の命を守るためにも危険が生じないよう体制を含めて運用を進めていきたい」と話した。
足柄上郡猟友会の中野博支部長は「事態が起こったときにどのように行動するか、町との段取りはこれから。いざという時に対応できるよう準備したい」と話した。
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