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公開日:2025.12.27
大井小柏木さん
市民団体で防災啓発
ソーラークッカー普及に力
大井町で防災に関する啓発活動を行う市民団体「大井町防災まちづくりの会」。会の中心は60代以上のメンバーだが、今年4月に大井小学校4年の柏木大雅さんが入会し活動を広めている。
同会は2009年に設立し、現在は約35人で活動。地域の防災訓練や環境展、産業まつりなどで防災用品の展示や実演を行い、備えの必要性を呼びかけている。
柏木さんは2年ほど前、同会が大井中央公園で月1回実施している太陽の熱で調理する「ソーラークッカー」実演の様子を見かけたのをきっかけに活動に参加し始めた。「楽しそうなことをしているな」と興味を持ち、何度も足を運ぶうちに自然と手伝いをするように。今年4月に正式に会員となった。
入会以来、柏木さんは定例会で過去の震災映像などで被害の実態と備えの重要性を再認識。防災用品の使い方も学んできた。11月からは啓発活動の場にも参加するようになり、来場者と接する機会も増えた。「みんなが少しでも防災を意識して、準備してくれたら」と自助強化の呼び掛けに余念がない。柏木さんについて、同会の石井榮一会長は「大人と違う視点で意見を出してくれる。会の発展のために参考にしたい」と話している。
自治会の防災訓練には子どもの参加が少ないことを危惧し、学校の避難訓練ではもっと当事者意識を持って取り組んでいきたいと考える柏木さん。同世代にも「防災」を身近に感じてもらうため、クラスで簡易土のうの作り方も披露もした。柏木さんは「防災は終わりがないので、自分が学んだことをみんなに伝えたい」と話している。
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