足柄 人物風土記
公開日:2026.01.24
1月にデビュー1作目「本日ノ亡者 娑婆ノ縁尽キテ」を上梓した
津田 美幸さん
大井町西大井在住 62歳
書くことが人生
○…芥川賞作家も輩出した「林芙美子文学賞」で昨年、大賞を受賞。出版社から声がかかり、デビュー1作目となる単行本を上梓した。舞台は御本尊開帳を控える限界集落の寺。開示を望まない住職と、博物館学芸員、役場職員らの思惑が交錯する純文学作品で、受賞作『アナグマ』も収録。「読む人によって受け取り方は変わる。多くの人に読んでもらいたい」とまっすぐに語る。
○…18歳の時に読んだ村上春樹の『風の歌を聴け』に衝撃を受けた。「乾いた文体や世界観がそれまで読んできた日本文学とは違って、自由に書いていいんだと思った」とそれから小説を書き始めた。20歳から文学コンテストへの応募を始めて40年以上、結果が伴わないときも「落ち込むのは1日だけ。辞めようとは思わなかった」と積み重ねてきた。念願のデビューは「入場券をもらえただけ。小説家としてやっていかないといけないので、満足はしていない」と言い切り、毎日、書き続けている。
○…大井町の眞福寺住職。20代前半で結婚し、専業主婦として家庭を支えていたなか、当時住職だった父を病気で亡くし、41歳で寺を継ぐことに。法要や葬儀など人の節目に立ち会う機会が増えたことで、「作品作りで人の生き方や死を見つめる題材が増えた」。受賞作品『アナグマ』も火葬場で働く女性が主人公で描かれている。
○…大井町の図書館にも単行本を寄付した。読書に親しむきっかけになればとの思いからで、「町の人が書いた本と思って手に取ってくれたら」。春には文芸誌でデビュー2作目となる作品の掲載を予定。「小説を書くことが一番の息抜きで、それがないと生きていけないくらい。これからも書き続けます」と穏やかに語った。
ピックアップ
意見広告・議会報告
足柄 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











