県立生命の星・地球博物館で特別展「地球を『はぎ取る』〜地層が伝える大地の記憶〜」が開催されている。展示の主役は、接着剤で崖や掘った地中からはぎ取った地層の標本たちだ。
同館では開館前の1990年代から全国各地の地層をはぎ取ってきた。6万6千年前、箱根火山の大噴火の際にできたテフラや、平安・江戸と東日本大震災計3回の津波襲来を物語る堆積物など、その数およそ70点。昨年、標本の整理がひと段落つき「大地の記憶が刻まれた古文書を、ぜひ見てほしい」(石浜佐栄子学芸員)と企画された。
会場には時・場所・事件・現場4つの記憶をテーマに約35点のはぎ取り標本を展示。いつ・どんな所で形成され、地震や噴火などその時何が起きたのかを読み解くことができる。1点ずつに物語があり、石浜さんは「地層は一見地味だが、はぎ取る手法など面白いのでは。綺麗な縞模様を通し、時を越えたロマンを感じてほしい」と話した。
8月13日(日)・16日(水)・17日(木)は、実際に小型の標本をはぎ取るワークショップが行われる。問い合わせは同館【電話】0465・21・1515へ。
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特別展の観覧チケットを5組10名にプレゼント。希望者は住所・氏名・年齢・電話番号・紙面への感想を記載し、メール(odawara@townnews.co.jp)またはハガキ〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「特別展」係まで応募を。締切は8月9日(水)必着。チケットの発送をもって当選連絡とする。