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公開日:2026.10.15

富士シティオ 食品ロス削減で市表彰 未活用玉ねぎ 商品に

  • 受賞を喜ぶ柴田さん(右)と篠崎さん

    受賞を喜ぶ柴田さん(右)と篠崎さん

  • 発売中のトマトサラダ&玉ねぎ醤油ドレッシング(410円)

    発売中のトマトサラダ&玉ねぎ醤油ドレッシング(410円)

 食品ロスを減らす優れた取り組みを横浜市が表彰する「横浜市食の3Rきら星活動賞」の今年度の受賞者が10月1日に発表され、スーパーマーケットを展開する富士シティオ(株)=中区日本大通=が選ばれた。未利用の玉ねぎに新たな価値を与えて商品化した「アップサイクル」の取り組みが評価された。

 同社の人気商品のカツ丼には、食感が良い玉ねぎの中心部を使っている。使用できない繊維質の多い外側やヘタの周りを有効活用できないかと模索していた。

 昨年冬に、未利用野菜を粉末化する技術を持つ(株)グリーンエースを取引先から紹介され、玉ねぎの加工を依頼している浜食産(株)=金沢区=と3社で商品化に取り組むことを決めた。今回の受賞は、互いの強みを生かして連携している点も評価された。

1年で6トンを活用

 綾瀬市にあるグリーンエースの工場に、カツ丼には使われない玉ねぎを送ってパウダー化。コクと甘さを生かした「玉ねぎ醤油ドレッシング」(49円)に生まれ変わらせ、昨年9月から販売を開始した。そのほか、玉ねぎパウダーは生姜焼き弁当や唐揚げなどの商品にも活用されている。

 商品発売から1年間で活用された未利用玉ねぎの量は6280kg(9月15日まで)で、玉ねぎ約3万1400個分に相当する量だという。

 同社総菜部の柴田直子部長は「"もったいない"が生まれ変わった環境に良い商品で、美味しさにもこだわった」と開発への思いを語る。多くの人に知ってもらおうと、店のポップなどで取り組みを発信していく。

 さらに今後は未利用の他の野菜のアップサイクルも検討中。大根と玉ねぎを使ったふりかけなどの開発を進めている。

地域とともに

 地元に寄り添い、人々の日々の暮らしを支えることを目指す同社。経営企画室の篠崎美晴さんは「値段や美味しさだけではなく、社会的な価値の面でもお客様に喜んでもらえるよう、今後も取り組んでいく」と話す。

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