秦野版 掲載号:2013年8月31日号
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秦野市内で上映される「渡されたバトン〜さよなら原発〜」に出演する 苅谷 俊介さん 戸川在住 66歳

伝えたい想いは炎のように

 ○…原発建設の計画が立ち上がった過疎化が進む小さな町。揺れ動く町民たちを描くこの作品に、漁協理事の役で出演する。「漁師にとって海は畑だ」。もし汚染されたらと、海を眺めながらのこのセリフは自らのアイデアだ。作品を通して原発問題や自然、それを巡る人々の心を自身の想いも添えて訴える。

 ○…秦野に居を構えたのは10年前のこと。自然豊かな秦野の土地を気に入った理由の1つを、「焚き火ができるから」とにこり。恩人である俳優の渡哲也さんが好きで、話を聞いているうちに影響されたという。「昨日も猪が出た」という自宅の庭には、自分で割った薪が積み上げられている。友人たちと火を囲み話に花を咲かせることもあるが、1人でものを考える時間は欠かせないという。

 ○…俳優として活躍する一方、縄文時代から古墳時代の考古学に魅了された。焚き火も火を楽しむだけでなく、自分で作った土器を焼き上げるためでもある。高校2年生の時「学校をサボるため」発掘場所に立ち寄ったのが考古学との出会い。現場で知識と技術を教わり身につけた。日本考古学協会に論文や報告書を提出し同協会の会員になった後は、全国の発掘調査に参加。中でも心を奪われたのは、奈良県で現在も発掘作業が続く「纏向(まきむく)遺跡」。邪馬台国の候補地と考えられているこの場所で、自分の手で、その時代の中枢とされる建物の柱を見つけ出した。「あれは感動した」と興奮を隠しきれない。

 ○…「縄文時代は精神文化がとても高次だった」。遺物を物質として実証するだけではなく、そこからものの考え方を感じ取る。「発掘現場は過去と現代が出会う唯一の場。多くの人に来てもらい、考古学を通して心の在り方を知ってもらいたい」と力を込めた。静かに燃え上がる焚き火を見ながらいつもそんなことを考える。「炎を通して人間を見ようとしている」。そう話す目は温かかった。
 

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