秦野市ゴルフ協会の会長に就任した 石井 時明さん 千村在住 57歳
「大好きな秦野」に恩返し
○…次大会からオリンピック競技として復活するゴルフ。東京五輪に向けて「秦野から選手を出したいよね」と夢を語る。4月24日の総会で会長に就任。「ゴルフの普及に努めたい。そのためにはジュニアの育成にも力を入れないと。基金を作ったり、ゴルフ場の協力を得ながら、プレーしやすい環境づくりができれば」と話す。会員数は現在120人。「会員であるメリットをしっかり作ることが大切」と抱負を語る。
○…千村で生まれ育った。西小、西中を卒業し、小田原高校へ。しかし、17歳の時に父が他界。残されたのは父が2年前に立ち上げた葬儀社だった。「今よりも職業偏見が強い時代。悩んだが、父の想いを潰すわけにはいかないと思ったんだよね」。母の助力を得て、高校に通いながら跡を継いだ。1993年には富士見斎場(株)を設立し、翌年に当時県西部最大級となるセレモニーホールをオープン。「故人に最大限の敬意を払い、安らかに旅立てるお手伝いを」という想いを胸に、40年に渡り『人生の最期』に立ち会ってきた。
○…24歳の時、高校時代の同級生と再会し、翌年に結婚。今は母と妻、息子2人と娘1人、猫4匹、犬1匹と賑やかな生活を送る。趣味は妻の影響を受け、舞台鑑賞。音楽や演劇に足繁く通う。「美味しいものは何でも大好き」と話すが、昨年、心筋梗塞を起こして以来、甘いものは控えているそうだ。「せっかく痩せたから維持したい」とジムにも通い始めたという。
○…「早くに父を亡くし、地域に育てられたという想いが強い。だから、自分にできることで返していきたい」とキッパリ。秦野青年会議所の理事長など様々な役職を務め、今は秦野丹沢ライオンズクラブのメンバーとして、また県葬祭業協同組合理事長も務める。「秦野は大好きだな。こんないいところはないよ」。くしゃりと笑う表情が郷土愛を伝える。これからも、自分なりの恩返しを続けていく。
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