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秦野 教育

公開日:2015.03.12

卒業から60年で企画
南小学校
母校に「歌」で恩返し

  • 校歌に耳を傾ける61年前の卒業生たち(左)

 秦野市立南小学校で3月4日、61年前の1954年3月に同校を卒業した卒業生が、今年卒業する6年生とその保護者や地域住民らにプロ歌手による歌のコンサートをプレゼントした。

 昨年、卒業60年目の節目を迎えた卒業生が、母校への感謝と後輩へのはなむけの思いを込めて企画した。

 計画が持ち上がったのは2014年6月。今回、幹事を務めたひとり、三杉克篤さんがクラス会で「母校への恩返しに歌のプレゼントはどうですか」と提案したのがきっかけだ。

 すると、芸能プロダクション等を経営するクラスメイトの高橋勇さんが、歌手やピアニスト、照明や音響の手配まで二つ返事で引き受けてくれたという。

 当日は、元NHK歌のおねえさんでCMソング等を歌う稲村なおこさんが登場。終了後、子どもたちは「プロの歌声に鳥肌が立った。卒業前に思い出がひとつ増えて嬉しい」と興奮気味に感想を話した。

 その後、子どもたちがお礼に校歌を歌うと、61年前の卒業生の中には目頭をタオルで押さえる姿も。当時は校歌が無かったといい、一生懸命歌う姿を見て涙がこみ上げてきたという。

 三杉さんも涙を指で拭いながら、「小学生時代の友人は生涯の友となる。仲間を大切にしてこれからも頑張って」とエールを送った。

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