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秦野 文化

公開日:2015.03.21

「おやじ」たち 茶道を嗜む
自然の中で行う「立礼」

  • ほころぶ桜の下で茶を点てる宮腰会長(手前)

 女性が比較的多いとされる茶道の世界。鶴巻公民館では、男性だけの茶道のサークル、その名も「おやじの茶道」が活動している。

 メンバーは全員男性。70歳前後の「おやじ」たち13人が、毎月第2土曜日に裏千家の丸山清江さんを講師に迎え、茶道に親しんでいる。会長を務める宮腰義明さん(71)=人物風土記で紹介=は、「笑いの中にも緊張感があるのがいい。茶を点てていると気持ちが落ち着く」と茶道の魅力を話した。同会の方針は和気あいあい。立ち上げ時から所属する森武敏さん(69)は「覚えることが多くおやじには厳しい試練だが、仲間と笑いながら楽しく美人先生の下で取り組んでいる」と笑顔を見せた。

 3月14日には緑水庵の庭で、初めて外での練習会を行った。1、2分ほど咲いた桜の木の下で、机の上で行う「立礼(りゅうれい)」を実施。参加した会員たちは「室内でした時と勝手が違う」と難しさを口にしつつも、自然の中での一連の所作や点てた茶を味わっていた。丸山さんも「お互いを敬う心を身につけ、前向きに楽しんでもらえたら」と微笑んだ。

 同会が発足したのは2008年。同公民館で丸山さんが教えていた教室に参加した宮腰会長たち3人が、「このまま辞めるのはもったいない」と友人に声をかけて6人でスタートさせた。今では丸山さんが来ない日に自主練習を行っているほど。最高年齢は90歳。「色々な経験をしたい」と、公民館まつりでの茶会や勉強会も企画中。会員全員が笑顔でいきいきと活動している。

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