秦野 社会
公開日:2015.04.30
三浦から夫婦で行商40年
鶴巻で鮮魚販売 村松さん
「今日のおすすめはアジとメトイカかな。活きがいいから美味しいよ」。秦野市鶴巻南の「鶴巻ガーデンシティひかりの街」の一角、停まっている軽トラックから威勢の良い声が聞こえる。
声の主は、三浦市から40年以上通い続け鮮魚の行商をしている「魚竜」の主人村松一雄さん(82)。その隣で、あうんの呼吸で手伝っているのは妻の登志子さん(75)だ。
行商を始めた当初、平塚市金目の寿司店に魚を納めていた。そのうち近くの学生寮に学生の食事用としてサバの切り身などの販売を始め、その空き時間を使い住宅地などでも行商をするようになったという。
荷台のケースに並んでいるのは、自宅近くの三崎港でその日の朝に仕入れた10種類以上の魚介類。「(マグロで有名な)三崎だからやっぱりマグロが人気だね」。尾に近い部分を輪切りにした「尾身」もよく売れる。歳末恒例のマグロの特売は、常連客でいつも大繁盛だという。
40年という時間の流れの中で、かつて母親に手を引かれ買い物についてきていた女の子が、結婚して子どもを連れて買い物に来ることもあるという。「魚がよく売れると嬉しいね。でも、おじさんのところの魚が一番美味しい、と言ってくれた時がなにより嬉しい」と目を細める。
昨年12月、それまで商売をしていた鶴巻温泉駅近くの線路沿いが長期工事に入り、現在のひかりの街に販売場所を移した。販売は毎週火、木、土曜日の午後2時から6時。
秦野への道のりは片道約2時間。「もう飽きちゃったから助手席ではだいたい寝ているわ」と笑う登志子さん。新鮮な魚を荷台いっぱいに積んだ二人三脚のドライブはまだまだ続く。
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