本職は、伝統技法を大切にする大工の棟梁。その腕前は、鉋がけ大会で知り合った全国の名工からも一目置かれる。「私なんてまだ駆け出し」と穏やかな笑顔の裏に、妥協しない職人の厳しい眼差しが隠れる。
テレビにもたびたび出演する地元の有名人だ。目立つことは本意ではないが「子どもたちが大工ってカッコイイと思ったり、若手の大工職人の刺激になれば」と、その胸の内を明かす。
市議への挑戦を考えたのは、愛する故郷への危機感から。上地区の人口減少などを目の当たりにしながらも、自身が議員として活動するべきか半年ほど自問自答を繰り返したという。
昨年11月に出馬を決断してからは「中途半端はできない」と仕事をストップ。支援団体やノウハウも無いまさにゼロからのスタートで、駅の朝立ちや地元でのミニ集会等で地域活性化策など自身の考えを訴えてきた。1863票を得ての当選に「支えてくれた皆さん、家族に感謝しかない。ただ、これからが本番」ときっぱり。市議会9月定例会では、さっそく初登壇も果たした。
「1年近く待ってもらったお客様のために大工のカンも早く戻さなきゃ」と笑顔を見せた。
秦野版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>