秦野 文化
公開日:2017.01.12
小学生が伝統の「石売り」
東町と開戸町で民家を巡る
秦野市西大竹で1月10日、東(あずま)町・開戸(かいど)町の子ども会に入っている小学4〜6年生16人が、地域伝統の石売りを行った。男児が正月飾りを回収しながら道祖神石塔や五輪塔、手作りのお札を売り歩く行事で、昔は中学生も参加していたという。石を買うと子どもに病気や災いが起きないと言われている。売り上げはお札作り等の経費を引いた後、子どもたちの小遣いになる。
嶽神社を出発した子どもたちは、途中で道祖神をリヤカーに乗せてから、1軒ずつ民家を訪ね、「お正月飾りありますか」と声をかけて歩いた。東町ではお札を買った人に赤飯入りのおひねりを渡した。
地区ごとに、場を仕切る6年生の「大将」がいる。開戸町の大将・山本駿介君は出発前に「石の値段は300〜2000円です」などの注意事項を説明。東町の大将2人、小形夏輝君と大谷由嘉君は、周りの子たちの動きに気を配りながら「向こうの家お願い」などと指示を出していた。
お札の作り方や値段などは地区で違いがあり、開戸町では芋版やゴム版に神の印を意味する「雨玉(あめだま)」という字を掘ってお札に押し、東町では白笹稲荷神社から借りた印鑑を使っていた。
道祖神は14日(土)のどんど焼きが終わったあと、元の場所へ戻される。
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