スウィング・ジャズなど多彩なジャンルで、プロのドラマーとして国内外で活躍する 岡田 真帆さん 鶴巻在住 25歳
華麗さの裏に秘めた決心
○…音楽の歓びを体現するかのような、大胆で繊細なドラムさばきで多くの観客を魅了する。今年は長澤まさみ主演の舞台「キャバレー」での演奏に始まり、6月以降もスペイン、オーストリアなどでライブの予定が控えている。「演奏中は自分が世界一のドラマーだという気持ちでやっています」と、礼儀正しく控えめな口ぶりの中に、プロとしてのプライドが滲む。
○…鶴巻小・鶴巻中出身。幼い頃から好きな事にとことん熱中する負けず嫌いな性格で、中学3年生までは競泳一筋。タイムの競い合いに疲れたとき、母が勧めてくれたギターを弾くと心が落ち着いた。青山学院大学高等部へ進学後ギターを手に軽音楽部へ入部したものの、人手不足からドラム担当に。しかし、初めてドラムを叩いたとき、すっと自分に馴染んだのが分かった。「私、この楽器好きだ」
○…大学ではビックバンドサークルでレギュラーを目指すも落選。一度はドラムをやめることも考えたが、サークル外のバンド活動での出会いをきっかけにメジャーバンド「東京ブラススタイル」のオーディションに合格。周囲には言わなかったが内心「ドラムで食べていく」と腹を括った。
○…日本最大級のジャズコンテストで自身のバンド「マホガニーオルガンオールスターズ」がグランプリに選ばれてもなお「技術を磨き直さなければ」と堅実さを忘れないのは、音楽を愛するからこそ。「80歳になった時どうありたいか。じっくりと手間をかけ、深みのあるドラミングを目指したい」と静かに語る。
○…一度は東京で一人暮らしを始めたものの、自宅で自由に練習したいと鶴巻の実家へ戻った。「お肉、温泉、お酒」が至福の休日で、南矢名の日帰り温泉さざんかへも足を運ぶという。当初ドラムに没頭する娘を案じていた母も次第にライブへ来て応援してくれるように。「今は1番のファンだよと言ってくれます」と嬉しそうに笑みを浮かべた。
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