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秦野 人物風土記

公開日:2018.08.10

ほっとサロンで月に1回体操を教えている
小川 周子(ちかこ)さん
鶴巻南在住 98歳

思いやりと感謝を大切に

 ○…「手をたたいたり、肩をたたいたり、体に良い運動を歌に合わせてやっている」と話す。大正8年生まれで、今年で99歳になる。年齢を感じさせないほどとても元気で、毎週金曜日に通っている広畑ふれあいプラザの「生きがい型デイサービス」で習った体操を覚え、自宅近くの自治会館で月に1回体操を教えている。「みんな歌が好きだし、健康にも良いから、みんなに教えたいと思ってね」と優しい笑顔が輝いた。

 ○…「思いやりと感謝を大切にしているの」。徳島県で生まれ、5人姉弟の真ん中で3人目。戦争真っ只中、「家が焼けて、防空壕だけは助かった。米と梅干しと塩だけあって、母がそれでおにぎりを作ってくれてね」と目を潤ませた。小学校の教科書に載っていた『大楠公 桜井の別れ』が好き。書道の先生だった経験を活かし、昨年その歌詞を百枚程書いて配ったそう。親心、子心の歌だといい、「家族にも感謝の気持ちを忘れないようにしてるのよ」と柔らかな笑顔で話した。

 ○…22歳で結婚し、縁あり秦野へ。現在は息子と二人暮らしで毎日夕飯を一緒に食べている。「息子がスーパーで買い物をしてくれて、私はそれで何作ろうかなって毎日考える」と今でも毎日台所に立って料理しているという。今年はアメリカにいる孫から誕生日を祝いたいと言われ、とても嬉しかったとにっこり。

 ○…最近の一番の楽しみは、いきがい型デイサービスと自治会館で行われる麻雀。「今はあまり家を行き来するとかしないから楽しみ」と交流の場を楽しんでいる。麻雀のやり方は知らなかったが、みんなに教えてもらううちに、最近は麻雀も覚えてきたとか。「皆さんに生かしてもらっています。私も何かのお役に立てたら」と感謝の気持ちを忘れない。

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