“まろやかでコーヒーや煮物に適している”とされる秦野の水は、塔ノ岳を水源とする水無川、三ノ塔からの葛葉川、鍋割山から注ぐ四十八瀬川、渋沢丘陵から流れる室川など豊富な水系や地下水、湧水による「秦野盆地湧水群」としてその名が知られている。
環境省「名水百選」にも名を連ねる秦野の水を使ったボトルドウォーター「おいしい秦野の水〜丹沢の雫〜」(500ミリリットル)の販売が2008年に始まり、16年に環境省が開催した「名水百選・選抜総選挙」の「おいしさがすばらしい『名水』部門」では、全国の並み居る名水地を抑えて堂々の1位に輝いた。それを機に「おいしい秦野の水」の販売量が急増した。
ここで、明日からの水道週間(6月1日〜7日)にちなみ、秦野の水「あるある」を紹介する。
▽秦野市の水道料金は県内で2番目に安い(家族3〜4人の平均月額は1836円で、最も安い南足柄市は1566円。最も高いのは三浦市の3056円)▽市民に供給する水道水の採水地は市内全域に49カ所ある(供給日量は約5万5千㎥、日量約1万2千㎥の県水を購入し「朝晩の不足分を補っている」)▽市内に17カ所ある配水エリアのうち秦野の水を100%使用しているのは蓑毛、菩提、横野、堀山下、八沢、栃窪など10カ所(広畑、八幡山、千村など7カ所は富士山東麓や西丹沢から注ぐ酒匂川の水を小田原市内で取水する県水を使用)▽市内の水汲み場13カ所のうちミネラル分が豊富なのは秦野駅近くの弘法の清水の硬度120㎎。清流のイメージがある山沿いの護摩屋敷は32㎎。「おいしい秦野の水〜丹沢の雫〜」は中間に近い羽根配水場で硬度は89㎎の水を採水している―。
お中元に水を
「丹沢の雫」は、昨年で販売開始から10年が経過し、これまでに約75万本を販売したが、過去2年間でみると販売量が減少傾向にある。
16年度に開始した、ふるさと納税返礼品の注文も2年連続減少中で「秦野の水」そのもののテコ入れが期待される。
市上下水道局(【電話】0463・81・4113)は「今後も取扱店を増やして頂けるよう各所に働きかけたい。お中元にはぜひ秦野の水を贈ってもらいたい」としている。
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