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秦野 人物風土記

公開日:2019.12.06

大学選手権に出場する東海大学ラグビー部SEAGALESの主将を務める
眞野 泰地さん
体育学部4年 22歳

日本一こそ恩返し

 ○…ラグビー関東大学リーグ1部を制し、大学選手権への出場を決めた。W杯日本代表にも名を連ねたアタアタ・モエアキオラ選手(現・神戸製鋼)が主将を務めた昨年に比べると「タレントぞろいのチームではない」という。だが、試合ではピッチ上の選手たちが自己犠牲をいとわず「ワンチーム」に徹し、白星を重ねてきた。「試合に出られない4年生も一人ひとりがリーダーシップをもってチームを引っ張ってくれる」。そんな全員ラグビーに手応えを感じている。

 ○…奈良県に生まれ、兄の影響で初めて楕円球に触れたのは小学1年。戦略性が高く冷静な判断と思考が求められる競技の奥深さに夢中となった。「より良い環境でプレーがしたい」と考え、中学受験を決意。塾には通わず過去問を自分で買い、出題傾向を分析、独学でラグビーの名門・東海大仰星中に合格した。

 ○…ラグビー一色の生活に身を置くと、才能はすぐに開花した。鍛え抜かれた強靭な肉体にくわえ、卓越した戦術眼でチームに幾多の勝利をもたらした。東海大仰星高の3年時には主将を務め、不動のフランカーとして一年間無敗の38連勝に貢献。高校日本代表、U-20日本代表にも選ばれるなど、国内屈指の逸材に成長した。

 ○…東海大では1年からレギュラーをつかみ同年の大学選手権では優勝した帝京大にあと一歩まで迫った。「今は寝ても覚めてもラグビーのことだけ。今度こそ日本一の喜びを皆で分かち合いたい」。悲願の選手権優勝を託されても焦りはない。「今は部員全員が一つになっている。本当に心強い。平塚で優勝パレードをすることが地域の皆様への恩返しだと思います」。頼れるリーダーがSEAGALESの歴史を塗り替える。

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