東海大学と湘南キャンパス周辺3市3町(秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・大磯町)、民間企業が連携して、地域の再活性化をめざす構想がこのほど始動し、統括する一般社団法人の臨時総会が11月5日、同キャンパス内で開かれた。
構想名は「Kanagawa Wellness Corridor〜Center of ME―BYO」で、広範囲な視点で見た健康感を意味する「ウエルネス」をテーマに、自然とテクノロジーが融合したさまざまな回廊(Corridor)を開発するプロジェクトを大学周辺エリアで計画。行政単位の活性化ではなく、地域の相互補完によってエリア全体が持つ豊かな資源を活用させるねらいがある。
具体的には、リモートワーク環境の充実や高齢者の生涯学習プログラムの開発、子育てや農業支援などに取り組む予定。誰もが心身ともに健やかに暮らし、豊かな社会関係を築くことができる地域づくりをめざす。
この日の臨時総会には、一般社団法人に正会員として申し込んだ大学と民間企業が出席し、定款や会則の承認、理事の選出と承認が行われた。続いて臨時理事会が開かれ、会長に東海大学の山田清志学長が選出された。山田学長は本紙の取材に「大学を中心として地域の発展に寄与するプログラムを行い、日本初の試みを成功させたいという大きな目標がある。本構想は県西地域で東海大学を堅持していきたいという意思の表れでもある」と話した。
新構想の始動に際し秦野市は、「KWC構想は、人口減少、少子・超高齢社会が直面する課題や、コロナ禍における”新たな日常”に対応する様々なプロジェクトが掲げられています。市としては、複雑・多様化、専門化する行政課題に対し、多様な主体との協働のまちづくりの必要性を感じています。地域課題の解決や魅力ある地域づくりにつながるよう、本構想の推進に参画していきたいと考えています」と期待を寄せた。
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