秦野 意見広告
公開日:2025.12.26
意見広告
誠実、信頼、夢と希望あふれる未来へ
全国一の住み続けたいまちへ丹沢山塊に育まれたまち 秦野
自然豊かな丹沢山塊と、その丹沢で育まれた豊富な水源に恵まれた私たちの郷土・秦野市。鉄道や東名を使えば1時間ほどで都心にアクセスでき、子育てもしやすい環境で、市外から訪れた方からは「駅前にきれいな川があるロケーションが素敵」「自然が豊かで環境がいい」などの声もいただきます。一方で、まちのポテンシャルを生かし切れていないという声も少なくないのも実情です。この秦野を持続可能な「一生住み続けたいまち」にしていくためにどうすべきか、多くの市民の方々と意見を交わしています。
秦野の可能性
今まで意見広告として国政選挙や、少子化にも関わる年収と婚姻の関係、国の財政やお金のことについても触れてきました。それでは、私たちが暮らす秦野市はどうでしょうか?
秦野は流入人口こそ増えていますが、死亡者数が上回るため減少が続いているのは全国の流れと変わりません。また、2022年度調査の財政力指数では神奈川県下33市町村中22位、19市中15位と、財政力に余裕があるとは言えない状態です。
私は、行政も「稼ぐ力」を付ける必要があると考えています。この稼ぐ力とは行政や自治体が商売をするということではなく、まちのポテンシャルを生かすことで、民間の力や秦野そのものに稼ぐ力を生み出そうという考え方です。
”稼ぐ力”とは
それには様々なアプローチがあると思います。図に示したように革新的な行財政改革を行うと同時に、官民双方でまちを元気にする気概や力のある人材を育てるというのはどうでしょうか。
そうすることで官と民、双方の力を生かした新たな事業や戦略が生まれ、地域資源を生かした様々なアイデアが創出されます。また、こういった力が今必要とされている防災や福祉、教育分野等にも生かされていくのではないかと思います。
もっと楽しく、もっと元気に稼げる秦野。誰もが輝き、支える人を支えるまち。それが、これからの時代で秦野が選ばれるまちになるビジョンではないかと考えます。
多世代交流施設の建設について
ご存じの方もいると思いますが現在、秦野駅前の県道705号に中心市街地活性化の一環として「多世代交流施設」(約40億円?)の建設が計画されています。
これは「はだのこども館」の老朽化に伴う機能移転も含まれているため全てを否定するわけではありませんが、私は「大型のハコモノ建設でにぎわいをつくる」という発想は人口増と財政右肩上がりの古い時代の発想で、今の社会状況にそぐわないと感じます。
今は時代の流れを正確に認識することが求められます。市民説明会にも参加しましたが、限定的な市民参加や欲しい機能の市民アンケートが「建設ありき」で先行しているという意見もありました。「建てるは一時、使うは一生」。これでは先の世代にツケを回すだけではないでしょうか。
今、民間では3カ月先の見積りも出せない状況です。予算は約40億円と聞いていますが、用地取得や建物移転補償、物価高と人件費の高騰、事業工期等々、見通しが甘かった場合さらに費用が上乗せされる可能性もあります。現時点の計画を見ると、かけた費用以上の価値を生み出し、それを多くの市民に還元できるのか疑問です。
公民館など他の公共施設同様、利用料や市民の税金だけで賄うには限界があります。今後の維持管理も含め、まずは既存施設の利便性や機能アップ、再利用などの検討をするのも一つなのではないかと思います。
2024年の厚労省の発表では、日本の人口は出生数過去最少を更新し9年連続減少。さらに死亡者数は過去最多で、1人生まれて3人亡くなる少産多死時代になっています。この傾向はこれから20年続くという予想で、人口16万人を切り減少が続く秦野市も他人ごとではありません。
一番大切なのは、今暮らす人が一生住み続けられる安心なまち。今求められるのは行政と市民が知恵を絞って、様々な既存資源の活用を考えることではないでしょうか。
さとう伸一
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秦野市末広町1-3
TEL:080-2052-9205
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