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NHK大河ドラマ「青天を衝け」主人公 渋沢栄一が遺したもの 連載寄稿 第4回「ビバ渋沢栄一!」 エッセイスト・加藤正孝(鶴巻)

掲載号:2021年7月2日号

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K今回は、渋沢が実業家になる迄の跡を辿ります。10代半ば家業の養蚕、藍問屋業を手伝い商才を発揮。近隣の村を一人で回って藍葉(らんよう)(藍染めの原料)を買い占め、更に藍玉(らんぎょく)にして紺屋(こうや)に売って儲ける。

Y周りの人々も驚く訳です、まだ子供ですから。藍の良し悪しがわかっていたのでは。

K20代になって一橋家の家臣の時は、財政役で領地の米や木綿を時には入札して直接買い入れて大阪や江戸に売っている。

Y間の業者を入れず直販にして、その分農家や一橋家も潤うということですね。

Kその後幕府の使節団員としてパリ万博に行った時は発電機やエレベータなど当時の先端技術のパビリオンを見て西欧の国力の大きさに圧倒される。ナポレオン三世下パリの人が並んで歩ける下水道を見た時もそうです。

Y日本は、その頃汚水は川に流していた(笑)

K会計を担当していた彼は、経済や金融の仕組みを学んでいる。幕府からの送金が足りなくて節約に努めて公債や鉄道株を購入して、その利益で滞在費等を補っている。

Y数百万の利益!皆も彼の才覚に驚嘆する!

K帰国までの一年八カ月、航海で立ち寄ったスエズ運河の大工事もそうだけど、栄一は西欧の商工業が民間からの資金(資本)を集めて行われるという後の合本(がっぽん)主義(株式組織)によって成り立っていることに感銘する。

Yですから、このパリ万博・西欧体験は渋沢のターニング・ポイントになりますね。

K正にそうです。彼は帰国後大政奉還で(徳川)慶喜が謹慎していた静岡(藩)で株式会社の前身となる「商法会所」を立ち上げる。

Y地元の出資で出来た一種の金融商社。静岡の産業で有名な茶もここからの融資等で発展したようですね。   <つづく>
 

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