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秦野 社会

公開日:2021.07.09

平塚児相に相談1065件
前年度より197件減少

 神奈川県は6月3日、管轄する児童相談所で受け付けた2020年度の児童虐待相談件数を発表した。全体の件数は、過去最高だった前年度の6704件を473件下回る6231件で、過去2番目に多い件数だった。平塚児童相談所(秦野市、平塚市、伊勢原市、大磯町、二宮町)の件数は前年度の1262件から197件減少し、1065件だった。

 神奈川県では、中央・平塚・鎌倉三浦地域・小田原・厚木の5つの児童相談所を管轄している(政令指定都市の横浜市、川崎市、相模原市と児相設置市の横須賀市は除く)。県が管轄する児相の相談受付件数を内容別に見てみると、心理的虐待が3966件で最も多く、全体の半数を上回っている。次いで身体的虐待が1128件、保護の怠慢ないし拒否が1100件、性的虐待が37件だった。

秦野は心理的虐待が増加

 秦野市では、こども家庭支援課こども若者相談担当(市保健福祉センター1階)で児童虐待等の相談を受け付けている。同課によると、20年度の延べ新規相談人数は146人(前年度比16人増)。身体的虐待が38人(同数)、ネグレクト23人(8人減)、心理的虐待85人(24人増)、性的虐待0人(同数)となっている。相談内容で多いのは子どもへのかかわり方や子どもの行動面等に関するもの。昨年度はこれに加え、子どもの面前での夫婦喧嘩や「イライラして強い口調で叱ってしまった」などの心理的虐待に関する連絡や相談も増えたという。

 市では電話や来所での相談受付のほか、家庭訪問、良好な親子関係づくりを学ぶ「楽しい子育て講座」(次回開催11月19日)などの支援を行っている。「保護者からだけでなく、直接子どもと接して自分の気持ちや考えを言葉で表現できるよう対応方法を一緒に考えています」と話す。

 「小さなことでもまずは相談してほしい」と同課。相談は【電話】0463・82・5273又は【電話】0463・84・7800(平日午前9時から午後5時)へ。児童相談所虐待対応ダイヤル【電話】189では24時間相談を受け付けている(無料)。18歳以上については、第2・4水曜日に専門相談員による「若者の自立・就職の相談」も行っている。

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