秦野市農業後継者クラブ「秦友会」会長を務める 北村 朋大(ともひろ)さん 今泉在住 34歳
農業も趣味も楽しむ
○…「農家をサポートしていきたい。人見知りなところはあるが会長として頑張ります」。会員は20代から50代の約10人。規模や経歴、扱う農作物などバラバラだからこそ交流の場を設け、会員増加につなげたい考えだ。「自分も秦友会で農作物のことを相談できて助けられた。特に小規模な新規就農者が孤立しないようサポートしたい」と話す。
○…南小・南中出身。高校時代にテレビで放映された映画に興味を持ち、大阪芸術大学に進学。映像技術などについて学んだ。卒業後、京都の太秦や東京などの撮影所で編集助手の見習いとして一年間仕事をした。「映画に関わる人との共同作業はとても楽しかったです」と振り返る。映画好きは変わらず、動画配信サイトでは約3000本を観賞したという。
○…就農歴は9年。きっかけとなったのは、秦野で農家をしていた祖父が倒れたことだった。その後、祖父の介護と畑仕事を行う祖母の「手伝いをしたい」と、「はだの市民農業塾」で2年間学び、本格的に農業に従事するようになった。「ペーパードライバーだったので、マニュアル車や軽トラに抵抗感がありましたが、現在は自動車が趣味の一つです」と朗らかに語る。今では落花生の「おおまさり」や人参、大根など根菜類をメインに栽培し、じばさんずなどで販売している。「農業にしっかり向き合い、祖母の自慢の孫でありたいです」と笑顔をみせる。
○…「農業の良いところは、自由が利くところです」。長く続けていくために省力化して体への負担を減らし、趣味と両立させることで農業とも楽しく向き合えるそう。今後の目標は昨年より良い作物を作ること。「農作業も秦友会も無理せず活動していきたい」
|
|
|
|
|
|