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秦野 ピックアップ(PR)

公開日:2025.09.19

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ボランティアを通じた新たな出会い
秦野市社会福祉協議会の取り組み

 社会福祉法人秦野市社会福祉協議会(以下、社協)は、地域の中で「ともに生きる」福祉のこころを育む取り組みとして、様々な福祉体験の場を提供している。夏休み期間には、中学生や高校生を対象に市内の障害、高齢、保育施設の協力を得てボランティア体験を行っている。今年、ボランティアとして参加した生徒らの様子を取材した。

利用者との絆

 中学生を対象に実施したボランティア体験では、希望する生徒が自ら福祉施設へ足を運び、利用者との交流を行った。

 社協では、利用者と生徒らが楽しく交流できるように、3つのプログラム「デイサービスでのレクリエーション」「利用者と一緒におしゃべりしながらハニワ作り」「納涼祭への参加」を企画。そのうちの「納涼祭への参加」は、社会福祉法人ビーハッピーみのりの家(渋沢)の協力のもと行われた。

 初日の7月31日は納涼祭準備。生徒らは利用者と共にヨーヨーやポスターなどを作成し、「ヨーヨーを一緒に作ったり、共同作業ができて楽しかった」と話す。

 翌日の祭本番では、利用者や職員、中学生らも交えて音楽で盛り上がったり、体を動かしたりと楽しい時間を過ごした。「見ている人たちもみんな楽しそうで、全員が同じ立場に立っていた」と参加した生徒。「利用者さんも職員さんもいつも笑顔で楽しそうにしている印象。信頼関係が見えました」と感想を述べた。

 ボランティア体験を通じて、障害のあるなしにかかわらず、人と人との関係性を学べたようだ。

楽しくボランティア

 高校生対象のボランティア体験は、福祉や保育の仕事の魅力について、身をもって体験することができる貴重な機会になっている。

 高齢者施設のつるまきケアセンター(鶴巻)では7月23・24日に、秦野曽屋高校2年生の生徒が体験学習に参加。利用者の話し相手を務めたほか、レクリエーションのサポート、入浴後のドライヤー手伝い、おやつ作りなどを行った。

 福祉系の仕事に興味があったため、夏休みを活用してのボランティア体験を希望したそうで、「最初は何を話していいか分からなかったけど、だんだん笑顔でコミュニケーションが図れるようになり、うれしかった。利用者さんも職員の方も優しい方ばかりで楽しかった」と感想を話した。

 同センターの職員は「会話を楽しみにしている利用者さんも多く、ボランティア体験はとても好評。体験で福祉に興味をもってくれる人が増えれば」と話す。

進路の決め手に

 高校生対象のボランティアで、参加希望者が多い体験のひとつが「保育ボランティア」だ。50年以上続いている歴史ある人気のプログラムで、今年も約40人の高校生が参加し、20施設で保育体験を行った。

 8月18日から22日までの5日間は、南秦野保育園(平沢)に秦野総合高校の1年次生と2年次生の2人が、保育ボランティアとして参加した。

 1年次生の生徒は「子どもたちがケンカをしてしまったときにどう仲直りをするか、先生からアドバイスをもらいながら子どもたちと話しました」と自身の体験を語る。2年次生の生徒は今年度から保育を専攻し、具体的な学習に入っているそうで「実際に体験してみて『学校での学習内容は、現場ではこう生かされているのか』と勉強の意味がわかりました」と晴れやかな笑顔。2人とも、現役の保育士がどのようなことを心がけながら園児に接しているのか、体験の中から気づき、学びを得ていた。

 同園主任保育士の鈴木歩さんは「自分たちの保育を見直すいい機会になっています。過去にもボランティア体験後に実際に保育士として就職してくれた職員もいて、進路を決めるきっかけになればすばらしいと思います」と話す。体験した2人も「保育士になりたい思いがますます強くなりました」と声を揃えた。

未来への種まき

 社協では夏休み期間以外にも、ボランティア体験のサポートを行っているほか、成長過程に合わせた福祉教育を推進している。社協職員は「体験を通じて『福祉』を身近に感じてもらい、子どもたちの未来につなげる種をまけたら」と話した。

■秦野市社会福祉協議会/秦野市緑町16の3(保健福祉センター内)【電話】0463・84・7711

秦野市社会福祉協議会

秦野市緑町16-3秦野市保健福祉センター内

TEL:0463-84-7711

https://www.vnhadano.com/

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