秦野 人物風土記
公開日:2016.12.24
様々な活動を通して地域づくりに尽力する
浅見 一義さん
西田原在住 63歳
活力ある秦野を目指して
○…秦野市が2016年度までを計画期間として進めてきた「森林づくりマスタープラン」に、市民代表として参加してきた。他にも市民会議実行委員会委員長や市青少年問題協議会委員、県地球温暖化防止活動推進員など、熱意と見識を持って様々なまちづくりに携わっている。「一日の時間が足りないよ」と苦笑するが、それ位が丁度いいとも。「毎日が完全燃焼だから」。毎朝3時半に起床し、長くも短い一日が始まる。
○…農家の長男として秦野市で生まれ育つ。「困っている人には誰にでも手を差し伸べた」という母に育てられ、自身も自然とそれを実践していくように。人との関わりが希薄になっている若者へ諭すこともあれば、市内在住のラオス人に無償で畑を貸与し、野菜作りを通して交流を深めたりもしている。拓殖大学在学時に出合い、胸に深く突き刺さったという『人種の色と地の境 我が立つ前に差別なし』という言葉を胸に日々精進。「来年はもっと海外の方との交流を盛んにしていきたいですね」と嬉しそうに話す。
○…大学卒業後はサービス業界へ就職し、それと同時に結婚。1男2女に恵まれる。実家を出て暮らしていたが、父が高齢になったことなどから40代前半で秦野へ。家業を継ぎながら食品業界へ転職し、時間を見つけてはスポーツで汗を流すことも。俊足の持ち主で、47歳で出場した市総合体育大会では、100mを12秒台で走り抜け優勝したこともあったという。
○…積極的に地元と関わるのは「活力ある秦野を目指しているから」だという。自身が会長を務める団体では、市内の荒廃地に菜の花や桜を植栽し、整備を進めている。数人で始まったこの活動も今では大勢が参加し、地域住民の憩いの場にもなっているという。「何をするにしても地域と協働していくことが大切なのです。これを実践していけば秦野はもっと輝く」。創造する未来に思いを馳せた。
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