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都筑区 人物風土記

公開日:2015.05.28

県高校総体の棒高跳びで優勝し、最優秀選手に選出された荏田高校2年生
江島 雅紀さん
神奈川区在住 16歳

「結果で恩返し」

 ○…相模原ギオンスタジアムで16日、県高校総体の棒高跳び決勝が行われ、5m26cmを跳んで優勝。185cmの長身を生かして県高校新記録を更新し、今大会の最優秀選手に選ばれた。「応援してくれた方々に感謝している。次の大会でも自己ベストを出したい」と気持ちは既に次へと向けられている。

 ○…2歳上の兄の影響で中学1年生から始めた棒高跳び。錦台中(神奈川区)時代から全国中学校陸上競技選手権大会に出場するなど頭角を現したが、高校に入学してから挫折を経験。昨年の関東大会ではふとした心の隙から、インターハイ出場を逃してしまった。「競技を楽しめなかった。みんなと同じ練習ではだめだと気付いた」。以来、悔しさをバネに体幹を強くするための自主練習を追加。競技に対する意識を変えて臨んだ次の大会では記録を15cmも伸ばす躍進を見せ、成長の手ごたえを感じた。

 ○…モットーは「謙虚」。今の自分に満足することなく、常に上を目指すことが信条だ。競技に集中できているのは家族の存在が大きいという。家族が撮ってくれた試合のビデオを何度も見返し、課題を見つける。「記録を出せたのは小さい頃から実践している『ニンジンぶら下げ計画』のおかげ。目標を達成できたら家族からご褒美がある。今回はテーマパークに行く約束」と表情を崩した。

 ○…教室ではゲームや映画が好きな普通の高校生。得意科目は「1番はやっぱり体育。国語が好きで数学が苦手」と話し、反対に数学が得意な兄とお互いの得意分野を教えあっているそう。19日に関東大会を控え、今期高校ランキング1位としてインターハイの表彰台を見据える。「5m26cmの感覚は残っている。一度跳べたら絶対に跳べる自信がある。結果を出して家族に恩返しがしたい」と力強く答えた。東京五輪の育成競技者にも選ばれており、世界で活躍する日を夢見て虎視眈々と練習に励む。

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